<製作例> 

 製作例を紹介します。製作にチャレンジする場合は、まずはブレッドボードでの試作をおすすめします。プリント基板のCADデータは公開してませんが、ユニバーサル基板でも、やや時間はかかるものの製作できます。配線等を工夫してください。

 

1 基板

 設計ツールとしてKiCADを使用、100mm×100mmの大きさのなかに、焦電モジュール用基板4枚、スタート制御モジュール用基板1枚、検知モジュール用基板2枚、送受信モジュール用基板3枚を詰め込みました。 製作はFusionPCBに発注しました。

 

2 各モジュール

(1)表示モジュール

  液晶表示器は強度的に弱いので、プリント基板に密着して取り付けることで、プリント基板側で強度を持たせます。 なお、基板は指ストップウォッチ用のプリント基板を流用しており、はんだ付けする部品は、ナット、1μFのコンデンサ、配線のみです。 ナットの部分は、検知モジュールに取り付ける際、相手の部品の足とショートしないように少々削ります。

  

 

(2)検知モジュール

  回路図通りに部品を組み込んでいきます。スイッチと発光ダイオードは裏面に取り付けます。検知モジュールに、表示モジュールをねじで固定します。

 

(3)焦電モジュール

  フレネルレンズの大きさに合わせ、チップ部品を用いたプリント基板を設計・製作しました。基板はフレネルレンズにねじ固定します。

 焦電センサは、長方形の検出窓の長辺方向に熱源が通過すると電圧が出力されます。センサごとに、通過方向による出力A型またはB型になるかの特性が異なるので、出力がA型になる向きを確認して、基板にマーキングしておきます。

 

<参考>

 ユニバーサル基板での製作例です。LED用の配線はピンソケット4番(未接続部分)を利用することになります。

 

(4)送受信モジュール

 

(5)電池モジュール ダイオードモジュール

 

(6)スタート制御モジュール

 

(7)スピーカモジュール その他

 

3 検知装置組み立て

(1)ケースの加工

  工作用紙で型を作り、マーカーコーンに印をつけて加工します。

 

(2)組付け

  ねじで組付けていきます。

 

4 スタート制御装置組み立て

  100円ショップのCDケースを加工しました。

 

5 一式(スタート制御装置1台、検知装置2台)

 

6 部品表

 

<改造メモ>

 「スタート時の音が電子音のピッでは体が反応しない」とのご意見頂きました。

 市販のピストル音発生器「バントナル」を接続し、スタート音を「バン」というピストル音にする改造の例です。