<装置概略>

 装置はスタート装置、検知装置、中継器、処理装置で構成されます。

スタート装置

検知装置

中継器

処理装置

 <配置例と取得データ例>

 100m走の速度曲線を取得するために、10m間隔で検知装置を配置した例です。

 200m走では20mの等間隔にしたり、スタート付近で間隔を短くする不等間隔で設置できます。下図は不等間隔の設置例です。

 パソコンで「計測開始」を指令すると、各機器は以下の動作します。

パソコンはスタート指令信号を出力する

中継器はスタート指令を受信し、以下を行う

・検知装置(Ⓐ~Ⓛ)とスタート制御装置にスタート準備を指示

・スタート制御装置に「セット」音発生を指示

  ⇒スタート制御装置は「セット」を発声

・検知装置、スタート制御装置に「バン」を指示

  ⇒スタート制御装置は「バン」を発声

  ⇒検知装置は計測を開始

 

 パソコンで「データ取得」を指令すると、各機器は以下の動作をします。

パソコンは指定した検知装置(Ⓐ~Ⓛいずれか)にデータ送信を指令する

中継器は指定された検知装置へデータ送信を指示する

指定された検知装置は計測データを中継器に返す

中継器はパソコンに計測データを送信する

検知装置Ⓐ~Ⓛに対して、を繰り返す。

 

 取得データから、100m計測時の速度曲線を描いた例です。計測データは±0.03sの誤差がありますので、そのまま速度グラフを描くとバタバタしますが、加速度が滑らかになるように試行錯誤的に補正値を加える処置をしています。 

 

<走者6人ゴールタイム計測の配置例>

 ゴールのタイムだけ計測する場合には、1,2レーン、4,5レーン、7,8レーンを走路として使用します。3レーン、6レーンは、このレーンを走ると2、4レーン用、5,7レーン用のセンサが反応してしまう場合がありますので、使用しません。

 計測精度を向上させるために、ゴール地点、ゴール地点±0.3m位置、ゴール地点-10m位置にコーンを配置します。

 

 パソコンからの指令に対する各機器の動作は、前項を参照してください。

 100m走で測定した例を示します。99.7m,100.3mの計測値は、まず、90m地点(またはスタート地点)から各計測地点までの平均速度(距離÷時間)から100m位置のタイムに換算します。換算後のタイムの平均をゴールタイムとします。

 

<フローチャート>

 各機器のフローチャートを以下に示します。

フローチャート内の記号の説明